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エルフ姫ニィーナ

メーカー BlackLiLiTH
ジャンル エルフ姫受胎蹂躙アドベンチャー
定価 2310円

ストーリー

大陸全ての種を巻き込み光と闇の勢力が激突してより数年―――
闇の領袖、魔王ゼロムスが倒された後、人間種が全盛の時代を迎えようとしていた。
「我等が偉大なる皇帝を称えよっ!!」

重々しい金属甲冑に身を包んだ騎士達が剣を構え、その忠誠の主たるものに最敬礼する。
聖セイルヘルム帝国の初代皇帝、主人公・カイル=ヴァン=ガノッサに。

主人公は闇の勢力との大戦が終結すると、その残存勢力の掃討を進めながら、人間勢力の統一を目指し数々の謀略により政敵を次々と失脚させ、完全統一の実現まであと一歩のところまできていた。
最も邪悪なる祭壇”魔王の間”まで辿り着き、魔王ゼロムスを討ったの7英雄の一人となった主人公には民衆の絶大な支持があり、そして最も古き高貴な血をひいた特別な王族の正統である主人公の覇業に異議を唱えるものはいなかった。ただ一人を除いては……。

「閣下」

主人公の腹心であり、優秀な魔導師であるダークエルフの女ミリアがそっと主人公に耳打ちする。

「セィル派の動向について報告が……」
「セィル派ではない、我が帝国にあだなす反乱軍だ」

主人公は同じく魔王ゼロムスを討ったの7英雄の一人であり、実の兄の名を聞いて不快感を示す。
公的には死んでいる者の名あり、王座から追い落とすのに成功したものの暗殺に失敗した唯一の敵、ただ一人主人公の覇権を邪魔する憎い敵の名である。

(俺が全てを奪ってやると誓った兄セィル……もうすぐ最後の仕上げだ)

その時、使者の到来を告げる声があがる。

「聖フィルハイム王国のエルフ族の使者にございます!」
「くく……ついに来たか。ミリア、今は下がれ」
「御意」

主人公の前に通された高慢な態度のエルフの使者が述べる。

「皇帝閣下は、”王族”とエルフとの間にできた”契りの儀”
 という古き契約をご存知ですかな?」

主人公は王族とエルフとの間に交わされた古より伝わりし契約の事はもちろん知っていた。知っていたどころか、使者の到来をずっと待っていたのだ。

「まあ、名前だけはな。して何を我に求めるか?」

人間、そしてその優良種である”王族”に比べれても、さらに強大な魔力と、悠久にも思える時間を生きるエルフたち。人が畏怖する、最も神に祝福された高位種族と謡われる彼らだが、生殖能力が低く、少しづつその数を減らし、ゆっくりとしかし確実に滅びの道を歩んでいるという。
ある時、エルフを束ねる王がそのことを危惧し、ある手段をとることになる。
その手段とは、人間の中でもエルフの血を残す王族の男子と千年に一度エルフの姫君が交わり、エルフに繁殖力の強い人の血を入れる事によって滅亡を防ごうというものであった。
それは人間を蔑み、気位の高いエルフたちにとって、まさにに苦渋の決断であり滅亡を避けるための最悪の選択に違いなかった。

「俺の子種が、お前達エルフの命運を握っているというわけか……?」
「……左様にございます」
「お前たちの姫君……ニィーナ姫は息災か?」
「はい。子種を受け入れる準備は万全かと」

7英雄の一人ニィーナ。兄を想うエルフの姫君。
主人公がその高貴で美しい姿に横恋慕した女。
人間の事情に疎いエルフたちの事、主人公の国を治める王は7英雄のリーダーであった兄セィルだと思っていることだろう。実際、主人公が謀略を駆使しなければ今頃至高の玉座には兄が座していたであろうから。

(俺の子を孕まねばならぬと知った時、ニィーナはどんな顔をするであろうか?
 愛するセィルの子を孕めると喜びやってくるニィーナは……! クククっ!)

主人公は全身にたぎるドズ黒い何かを心の奥底に仕舞い込むと

「まぁ……いいだろう」

と王者の威厳で頷く。
エルフを前にしても一歩も怯まない皇帝に騎士や家臣から自然と声があがる。

「マイン・カイザー! 我らが偉大なる皇帝!」 と

 

キャラクター

カイル=ヴァン=ガノッサ

主人公。
普通の人間に比べ強力な魔力を持つと言われる”王族”の血をひく。
魔王ゼロムスを討った7英雄の1人であり、同時に英雄たちのリーダー・セィルの弟にあたる。
魔王封印後、各地の魔王軍の残党討伐に奔走、その中で戦死した兄に代わり王位を継ぐと、人間勢力の統一を目指し数々の謀略により政敵を次々と排除、ついには聖セイルヘルム帝国初代皇帝の座につく。
ニィーナ=アスラート=ウィンヴィリア

誇り高きエルフの姫君であり、かつては7英雄として打倒魔王ゼロムスに立ち上がった勇者セィルと共に旅をした精霊魔法の使い手。
エルフは元来、森深くで独自の文化を築き外界との接触をさけて悠久に近い時間を過ごす種族だが、ニィーナは魔王ゼロムス打倒の助力を求めにきた勇者セィルに惹かれ、以後、セィルと同行することになる。
セィルとは魔王封印後いちど離ればなれになるが、”契りの儀”をきっかけに”王族”であるセィルとの再会を夢見、セイルヘルム帝国に訪れる。
しかし、セイルヘルム帝国の至高の座にいるのがセィルではなく、弟であるカイルであったため、儚くも乙女の淡い夢は打ち砕かれることに。
ミリア

セィルは戦死ではなくカイルによって暗殺された事を知るダークエルフの魔術師。覇権に伴う闇の仕事を一手に担う参謀。
勇者セィルにより討たれ、封印された魔王ゼロムスの片腕であり、指輪に封印されたゼロムスの魂の解放を望み、カイルに近づいてくる。
死霊魔法をはじめとした、数々の邪法を用いニィーナを篭絡しようとするカイルの手助けをする。
ただ、カイルとミリアは互いのことを完全に信用してるわけではなく、あくまで利害一致の上で成り立っている協力関係でしかない。
ゼロムス

元は”王族”だったが、人を超える大いなる力を欲し邪神に魂を売った男。
大陸を席巻した闇の領袖・魔王と恐れられた彼も、7英雄たちによって討たれ、復活を阻止するために、その魔力と魂を”指輪”に封印されてしまう。
現在、”指輪”は聖セイルヘルム帝国の王都にある城の地下深くに築かれた”封印の間”に厳重に保管されている。
セィル=ヴァン=ガノッサ

カイルの兄であり7英雄のリーダーで勇者と謡われる皇子。
高貴な血族”王族”でありながら、そのことを鼻にかけることなく、素朴な人柄と人望により数多くの国や種族の信頼を得、ついには光の勢力を結集し魔王ゼロムスを討ちとった真の英雄。
ゼロムス討伐後、大陸各地で暴れる魔王軍残党を討つために遠征していたが、魔竜スクメハ討伐作戦中にカイルの謀略により行方不明となる。
カイルは表向きには魔竜スクメハ討伐戦でセィルは戦死したと発表している。

イベントCG

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