ブランド | LiLiTH Mist | |
ジャンル | 触手から始まる学園ラブ堕とすアドベンチャー | |
価格 | 2625円 | |
原画 | 葵渚 | |
シナリオ | 松本竜 ZEQU フレーム |
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画像サイズ:800x600 ファイルサイズ:46.2 MB 再生時間:2分05秒 ダウンロード |
おばちゃんがよく俺に話してくれていた御話。 昔はどの街にも必ず一人魔女が住んでいて、何か困ったときには、魔法で助けてくれたとか。 でも、中には悪い魔女がいて、若い男や女の精気を吸い、邪まな魔法で悪魔を呼び出すんだとか。 俺は魔女の御話が大好きだった。 バシィィィィィィィィィンっ!!!!!! 俺は衝撃とともにその場に崩れ落ちる。 周囲から笑い声。 「キャー! 直撃よ!」 「橘、また妄想してただろ!」 俺は橘壱郎。 東坂北野学園の二年生。中肉中背、特技は………妄想。 今、俺がいるのは学園のグランド。 HRの時間を利用してクラス全員でドッジボールをしているのだが、俺は得意の妄想でウツツをぬかしている所、こうして顔面にボールを直撃されたというわけだ。 「フフフ。ぼーとしてるからよ壱郎くん」 俺にボールを当てた張本人、 クラスの担任・森乃由子先生が倒れた俺を覗き込む。 「大丈夫のようね?」 由子先生はこうしてHRに何か企画しては、学生に混じり本人も楽しんでいる。 今もドッジに参加するため女子に借りたブルマ姿でいる。 ブルマ姿で……下からのブルマ姿で……。 また妄想が膨らみそうになる。 ボール直撃の原因ももちろん、由子先生のブルマで妄想していたためだ。 それなのに、当の由子先生が俺にボールをぶつけるなんて酷い! だって俺は悪くない。 大人のフェロモン漂う由子先生が、むっちりながらもシマル所シマッタエロ巨乳ボディにブルマ姿だなんて、妄想を膨らまさない方が異常なんだ! ふぎょっ! その時、何か大切なものを踏みにじられる感覚に妄想を中断する俺。 「先生! こんな奴無視してイイですからドッジ続けましょう」 現実に目をやると倒れているイタイケナ俺の頬を土足で踏みにじる女子一人。 何かと俺に冷たく当たってくる、転校生にしてクラス委員の座まで上り詰めた帰国子女、双葉・リリー・ラムセスだ。 祖母がエジプト人で何でもクォーターらしいが、どれが名前でどれが苗字がさっぱりわからない女だ……なおかつ俺を土足で踏みつけるなど言語道断! 「あの……痛いんですけど」 「あら生きてたの? じゃあ、さっさと立ちなさいよ平民!」 「立とうにも踏みつけられてたら立てないんですけど……」 「あら、ごめんなさい」 ようやく足がどけられる。 リリー(確かこれが名前)はエジプトの高貴な氏族の家系らしく、人を公然と平民扱いして来る。 いや、平民なんだけど、どうも悔しい感じだ。 外人の血のためか、端正な顔立ちにモデルのようなスタイル、黙っていれば売れ筋のフィギュアのような美少女なのだが、ともかく性格が気に食わない! これまで何度妄想で復讐してきた事か! 覚えていろよ! この美少女フィギュアめ! 俺はそう内心で呟きながら立ち上がろうとすると。 ツー…… 「お! 橘、鼻血だ!」「本当だ!」 「ちょっとあんた! 私、鼻は踏んでないわよ!」 「俺達見てたけど全然踏んでない踏んでない!」 「うんうん。リリーちゃんは悪くないよ」 どうやら鼻血が出てきたようだ。 そう言えば何故か身体がダルい。いや、熱っぽいかも。 「……あれ?」 そこで俺の意識は暗転した。 ふわふわ。 何か夢を見たような気がした。懐かしい匂い、優しい感覚。 「俺……どうしたんだ?」 気が付くと校舎の隅にあるさくらの木の木陰で寝ていた。 涼しい風、好感触のまくら。まくら……? 「気が付いたようね壱郎くん」 由子先生の声。 「えええええええええっ!!!?」 俺はここで初めて、由子先生に膝枕をしてもらって寝ている事に気付く。 由子先生の太もも! もも! もも! 「でも、どうして俺、由子先生の膝の上!?」 「ふふふ。壱郎くん熱射病で倒れたのよ。ごめんね、気付けなくて」 「あ……そうなんだ」 「軽い熱射病だから、こうして木陰で休んでいれば良くなるって保健の先生が」 「お、俺もう大丈夫です!」 俺は楽園に相当後ろ髪を惹かれつつも、このまま居続ければ良からぬところが反応してしまうと起き上がろうとすると、 「ダメよ。もう少し休んでおきなさい」 由子先生は少し起き上がった俺の頭をまた楽園に引き戻して、そう言ってくる。 ぽわん。 もも ももも…… 何だかドキドキする。 股間が反応というよりか、今度は何だかドキドキソワソワする俺。 「ん? どうしたの?」 由子先生が凄く近い。っていうか頭の後ろが太ももに接触していて。 どこか懐かしく、優しい感触と匂い。 「な、何でもないです……」 「そう」 由子先生はそっと俺の頭を撫でた。 その夜。夕食を終え、俺は準備を整えると。 「いってきま〜す!」 俺は誰もいない家をそう言って後にする。 俺寂しい。 と言っても天涯孤独とかそんなんじゃなくて。 両親は健在なのだが、オヤジの仕事の関係で俺一人この家に残し、夫婦水入らずで東京に暮らしている。もちろん一緒に東京に来るように言われたが、俺はこの街が好きで、由子先生がいるから一人残ったのだ。 何から何まで自分でやらなければならないからイロイロと大変だが、自由気ままに暮らせるところが気に入っている。 こうして宿題もやらずに夜、家を抜け出る事も出来るし。 「綺麗な空だ」 見上げれば満天の星空。夏の夜の澄んだ空気。虫とカエルさんの大合唱。 家の前の坂道を下れば駅や港のある街の中心に続いていて、坂道を上れば丘のてっぺんまで続いている。そして丘のてっぺんには小さな林と古いお屋敷がある。 そのお屋敷に由子先生は一人で暮らしている。 急な坂を登りきり林の中へ。 俺だけが知る秘密の抜け道。 ガサガサ…… ガサガサ…… 人を寄せ付けないように立つ木々の隙間を抜け、お屋敷を囲う石壁にできた小さな穴を抜けるとそこはお屋敷の庭。 俺は建物伝いに庭の奥へそっと足を進めるとレンガ造りの古い納屋に突き当たる。 積み重なったレンガとレンガの間にいくつかの隙間があり、そこから灯かりを漏れ出ている。 (由子先生、もう中にいる……) 俺はそっと隙間の一つに近付き納屋の中を覗き見る。 納屋の中はだだっ広い部屋になっていて、由子先生が古そうな分厚い洋書を片手に立っている。 昼間の由子先生とは違ったセクシーな衣装を身にまとい、何かよくわからない言葉をずっと唱えている。それはまるで詩の朗読の様。 しばらくすると納屋の床が光り昇り始める。 やがてそれは明確な光りの線を為し、魔法陣を形作った。 そう、由子先生は魔女なのだ。 俺だけが知る由子先生の秘密。 (でも由子先生は何故自分が魔女であることを隠してるんだろう? 街によっては魔女を気嫌いしているところもあるみたいだけど、 この街はそんな事ないだろうし。むしろ皆喜ぶんじゃなかろうか?) 俺が一人妄想を膨らましかけていると、由子先生の詠唱が終り、光りの魔法陣が姿を消す。 そして魔法陣の上空には、青色の炎のような水の塊が現れる。 (あれは何だろう……?) 「さすがね。あれは高度な魔法を行使するための準備よ」 「準備……!? ってわっ……んぐぐぐぐっ!!?」 「ちょっと! 叫んだら先生に気付かれるでしょ!」 「んぐぐぐぐっ……!? リ、リリー……!?」 いつの間に俺のバックを取ったのか、俺の天敵=双葉・リリー・ラムセスが現れた。 「静かに! リリー様でしょ! この平民」 「何でお前がここにいるんだよ!?」 「ふん! とぼけないでくれる? 目的は一緒のくせに」 「覗きか!?」「違うわよ!」 リリーはよく見ると怪しい格好をしている。 あやしげな衣装にマントを羽織り、まるで魔女っ子の雰囲気だ。 「しかもエロい方面の魔女」 「誰がエロい方面よ! これは我が一族に伝わる由緒正しい魔女の装束なんだから」 「お、お前も魔女好きなのか!?」「違うわよ!」 ともかく、俺と由子先生だけの秘密をリリーに知られたのが悔しくてならない。 今日の昼間の件もある。 絶対に今日のオカズはこいつにしてやる。容赦なく、徹底的に妄想でだ! 「何だか寒気がするわね……まあ、いいわ! どれだけすっ呆けても無駄よ! ここにいたのが何よりの証拠!! ”大洋の魔女”の弟子になるのはこの私よ平民!!!」 「大洋の魔女!? 弟子!?」 「まだとぼける!? 私を恐れての賢明な判断……意外に頭の切れる男のようね! でもこのお屋敷の結界を破って侵入できたのが何よりの証拠。覚悟しなさい!」 リリーは一方的に俺を捲くし立てると、懐から古びたお札を取り出し、 「怪しい骨董屋で見つけたイカガシイお札で葬ってやるわ!」 「何だかわからんが、凄く嫌な気がする!」 するとリリーは、由子先生の様に”詠唱”を始める。 「詠唱!? ま、まさかお前魔法少女なのか!?」「魔女よ!」 「嘘っ!? 待て! 何をするつもりだ!?」 「私はわざわざエジプトから”大洋の魔女”の弟子になるために日本に来たのよ! 数々のライバルを蹴落とし、もとい、打ち勝って!!」 リリーは詠唱を終了すると同時に彼女が持っていたお札が青い光りは発し、 俺はその光りに飲み込まれる様にして…………意識を失った。 こうして俺の波乱な触手人生が始まった……! |
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